Mt.Naebaの苗場エリアと言われる部分は、かつての苗場スキー場で、今でも苗場スキー場といったらほとんどの人は、苗場エリアをイメージすると思います。ゴンドラは2本あり、プリンス第2ゴンドラは、ホテル前2号館の脇から大斜面の上の筍平のリフト乗り場築近くまで、プリンス第1ゴンドラは、ホテル前(6号館)から筍平の更に上部になる筍山から下った筍平の手前数百メートルの部分まで一気に登れます。
①ホテル前
4号館前の第4ロマンスリフト添いのコースは、なだらか、かつ一定の斜度で丁寧に整地されており、325mと長くないので初心者が安心して楽しめるゲレンデです。途中で止まってしまうこともまずはないように整備されています。何と言っても滑り終えるとホテルの入り口があるので、いつでも休憩にはいれ、小さな子供連れや初めての人、悪天候の日でも安心です。Mt.Naebaを含むプリンス・スノー・リゾートは、小学生までリフト無料ですし、このコースは、子供とスキー・スノボで遊ぶには最適です。
2号館から山に向かって左手方向、第2ゴンドラ乗り場の裏側を少し進んだところに乗り場がある第4高速リフト添いのコースもなだらかで初心者、初級者向きです。4号館前と比べると距離が765mと2倍以上あり、コースは十分広いですが林の中を抜けるコースとなっており、斜面に変化もありますので、4号館前では物足りなくなったら滑ってみるといいでしょう。ただし、風の強い日(冬の間はほとんど北風なので向かい風)は、途中で止まってしまうことがあります。止まってしまうと歩かなくてはならないので、風の強い日は、スピードを出して止まらないようにするのがベターです。コースが広いので、立ち木や他の人に接触する心配はあまりないです(わざわざ書くことではないかもしれませんが、コントロールできない人はスピードを出してはだめです)。リフト降りて滑り始めの部分で左側の山の方の端にパウダースノーがあるので、パウダースノーを試してみたい人は探してみてください。
第4高速リフトの隣の第5高速リフト沿いのコースも初級コースに位置付けられていますが、降り場からリフト沿いを真直ぐ降りようとすると、斜度がありコブもできていますので、初心者は、斜面下に向かって大きく左に回り込むと滑りやすいです。少し降りてしまえば、後は4号館前とさほど変わらない斜面になりますので、安心して滑れます。リフト沿いのコブのできる部分は短いですし、ピッチも広めなのでコブの練習をするには丁度いいです。ただし、シーズン初めや悪天候で他のリフトが休止していると、あっという間に深くピッチの短いコブになり、そこを猛スピードで降りてくる人がいますので、そうゆうときは近づかないに限ります。そうゆう人は、上手なのでまずぶつかることはないですが、音がすごいので恐怖心で転んでしまうと馬鹿らしいので近づかないのが一番です。このコースは、唯一シーズン中は8:30PMまでナイター営業しています。視界が悪く、昼間スキーを楽しめなかった日は、ナイターでこのコースを滑ることになります(ナイターなら乱反射も少なく視界の悪い日でも比較的滑りやすい)。コース前半、左端の方に進むと第4ロマンスリストの降り場方向につながる連絡コースがあります。ホテル6号館の入り口、第3高速リフトの乗り場、ワールドカップロッジの入り口に直接滑り込むときに便利です。連絡コースなので狭いですが、スピードが出ないので初心者でも問題ないです。
第4高速リフト、第5高速リストとは4号館前を挟んで反対に位置する第3高速リフト添いのコースは、初級者から上級者まで楽しめます。また、ドラゴンドラの乗り場に向かうコースもあります。ドラゴンドラへのコースは、降り場からリフトの下を回り込んで進みます。出だしこそコース幅が広くなく急に感じますが、その先が緩やかになりますので直滑降してもその先で止まりそうなぐらい減速してしまいます。直滑降するなら他の人に迷惑をかけないよう良く見まわしてから行いましょう。止まりそうになった後は、斜面を斜めに横切る方向に進むと乗り場が見えてきます。コース幅が広いので気持ちよく滑走できる初級コースです。ドラゴンドラの乗り場に向かう前に斜めに横切らず滑り降りると元の第5高速リフトの乗り場に戻れます。リフトの降り場から斜面下方向に向かって一番左手方向も初級コースです。小さな林がいくつかあり、その林のそばやコースの端には圧雪していない雪があることが多いのでふかふかの新雪のときはその中も滑れます。中途半端に固まっているときは、滑りにくいので入るのは避けましょう。リフトを降りてホテル6号館に真直ぐ降りるコースは中級コースです。広い平らな斜面でスピードが出ます。午後になるとコブもできてくることもあります。また、大会開催時は柵でコースの大部分が制限(立ち入り禁止)されることもあります。そのような時でも、コース間の移動ができるように柵に通路が空けてあり、大会関係者の案内に従って抜けることができます。リフトを降りて斜面をなるべく降りないように斜面右手方向に向かうと上級コースになります。強風でゴンドラが運休しているときや、大雪でゲレンデ整備が追い着かないときに比較的早く運行開始するのがこの第3高速リフトです。大雪の時は1m以上の積雪になることもありますが、上級コースであれば止まってしまうことなく楽しめます。上部と下部の緩やかな斜面だけピステが入るので、思う存分深雪を楽しめます。ゲレンデマップでコースはF2とF3がありますがF3の方が斜面がねじれていて斜度もあるくらいで大差ありません。
第8高速リフトは、第一ゴンドラの乗り場の隣から第3高速リフトの降り場よりやや高いところまで登れるリフトです。このリフト沿いのコースは、中級以上となります。運休が多いですが、男子リーゼンコースの下部に滑り込めます。大雪の後は、第5高速リフト、第3高速リフト、第8高速リフトの順で運行開始することが多いので、様子を見ながら運行開始しそうになったらすぐに並ぶと誰も滑る前の上級コースを滑ることができます。4人乗りの高速リフトでありながら、なぜかリフト券ゲートが1つしかなく、ボトルネックのようになります。中級者以上のリフトだからうまく通っていくだろうという設計かとは思いますが、せめて2つにしてほしいと思っています。
②山頂方面
プリンス第1ゴンドラは、年末年始と土休日のみの運行ですが、ホテル6号館前から筍平ゲレンデの更に上まで登れるため、降り場から直接筍山ロマンスリフトの乗り場へも滑り込め、プリンス第2ゴンドラより早く山頂に行くことができます。ただし、旧式ゴンドラであるためボードや板の幅が広めのスキーは、中に持ち込む必要があります。また、3人が対面で座る6人乗りで他人と相乗りになりますので、気になる方は遠慮した方がいいかもしれません。ゴンドラを降りると初級コースの筍平連絡コース、筍平ゲレンデと続き第2ゴンドラの山頂駅まで行けるので、技術的には初級者でも第1ゴンドラに乗ることは問題ないです。初級者は、そこから下るには第2ゴンドラを利用することになりますので、時間に余裕があれば筍平ロマンスリフトを使って雪質が良く一面美しい雪山の景色が楽しめる筍平ゲレンデ(初級)で滑走すると楽しいです。ただし悪天候時は極端に寒いので、リフトで苦しい思いをしないような装備(皮膚を全く露出させない)が必要です。中級以上であれば筍平連絡コースの最後の筍平ゲレンデの入り口から筍山ロマンスリフトの乗り場に滑り込むことができます。筍山ロマンスリフトの終点が山頂です。山頂には、スキーやボードの持ち込みを禁止している柵で囲った平らなエリアがあり、休憩ができるようになっています。天気の良い日は、谷川岳をはじめとする山々、英語平野方面の雪景色が素晴らしいです。雲海も発生することが多々あり、幻想的な風景が見られることもあります。中級コースの筍山スカイラインは、、斜度は大したことないのですが、コース幅が広くないのと、バーンが固めに整備されているので、スピードが出やすいので注意してください。逆にスピードコントロールができる方は、中級でなくてもなんとかなると思います。
筍山ゲレンデは、降雪時には新雪が楽しめます。ほとんどピステが入ることは無いので、数mの積雪がそのままになっています。部分的に、斜度もかなりありますし、斜面の傾きも変化していますので自信の無い方は途中で嫌になっても逃げるコースがありませんので無理をしないことをお勧めします。積雪の多いときに転倒すると、起き上がるだけでも大変です。また、このゲレンデは立ち木も少なく雪崩が起きやすいコースですので、クローズ時にコースへ入る事、ロープをくぐってオープンコース以外を滑走することは、危険で自分以外の人に迷惑をかけることもありますので慎みましょう。
今年のゲレンデマップには記載が無いですが、筍山ゲレンデを下から見て左手方向に第2ゲレンデがかつてはありました。入り口は山頂の休憩エリアの反対側になります。数年前に久々(おそらく20年ぶりぐらい)に開放されていて滑走しましたが、筍山ゲレンデよりもっと変化に富んでいて、吹き溜まりも多く楽しい斜面です。もし、コースが解放されていたら、大変ラッキーなことですので自身のある方はチャレンジすることをお勧めします。でも、クローズ時に勝手に入ることは、雪崩の危険がありますので慎みましょう(ここはクローズ時に滑走するとリフト券没収と噂されてます)。
筍山スカイラインは、最後にくねくねの通路になりますが、林の中を滑れば真直ぐ降りることもできます。柵はありませんが、林の中ですので自己責任で楽しんでください。そこまで降りたところが第一ゴンドラの降り場です。
筍平連絡コース、筍平ゲレンデの先は、大斜面ゲレンデになります。大斜面ゲレンデは、中級コースですが、深いコブができたり、深いコブがそのままカチカチに固まっていることもありますので、状況によっては難しいコースになります。斜面の上からのぞいてほとんどのコブでだれかがが転んでいるようなときは、状況が悪いときですので数十歩歩いて登って第2ゴンドラに乗るのもひとつの方法です。通常は、コース下に向かって真ん中あたりは人が多くコブができやすいです。左側は方斜面で吹き溜まりができていることもありますので注意してください。右側は尾根の上になりますので、雪が付いていれば滑りやすいことが多いです。尾根なので、雪が風で飛ばされてアイスバーンになっていることもあります。
最大斜度39°以上のスプラッシュボウルの入り口は、大斜面を少し降りた右側です。真ん中を滑っていると行き過ぎてすまいますので、入りたい方は右端を滑っていくとコースが左に曲がりますので、その先が入り口です。スプラッシュボウルは、入り口すぐの真ん中に出っ張りがありその左右から滑り出せます。コースオープン時は、パトロールが一人づつ案内するので、並んで待つことになります。転ぶとその間、上でみんなが待つことになりますので、転ばないように気を付けましょう。
大斜面から下は、右へ右へ進むと一般コース(中級)で第4高速リフトの終点につながります。途中、一番最初に左に曲がると最大斜度32°超の男子リーゼンコース、2番目を曲がると最大斜度30°の女子リーゼンコースです。両方とも入り口にロープが張ってあり、オープン時はその一部が開いているようになっているので間違えて入り込むことはまずありません。女子リーゼンコース途中から右に曲がると最大斜度34°超の男子スラロームコースになります。男子スラロームと聞くと、斜度が緩いような錯覚を起こしがちですが、ほぼ崖です。3番目の曲がるところがわくわくコースです。この曲がり口少し前のコース真ん中に、雪が少なくなるとブッシュが出やすいところがあるので、雪の少ないシーズン初め、シーズン終わりは、少しでも茶色いものが見えたら止まって左右の端を下りるといいです。枠淡くコースの途中から、男子スラロームコースの下部に入り込めますので、試しに少しだけチャレンジすることもできます。
話を少し戻って、大斜面を真直ぐ進むとチャレンジコース(中級)です。スプラッシュボウルからは入り口が上になるので滑り込めません。チャレンジコースは、ドラゴンドラの乗り場にも行けますし、ホテル方面(ワールドカップロッジの前)へも行けます。